毎年この時期になるとふっと思い出すのが税理士試験です。税理士試験は例年8月の上旬にあり、初めて受験したのはもう15年も前のことになりますが、まるで昨日のことのようにとても鮮明に覚えています。中でも、完璧に覚えていたはずの理論がまったく思い出せないときや、総合問題でこのような最終値になるだろうと思って計算したら全くとんでもない数字になってしまったときのことは特に記憶が鮮明で、のどはからから、身体中の血流は逆流するかのよう、ペンを握る手のひらや指先など全身がじとーっと嫌な湿りを帯び始めます。大抵このようなときは試験に失敗することが多いのですが、この逆境を乗り切った年もありました。あんな思いをするのはもう金輪際ごめんと思う反面、まったくないというのもそれはそれでなんだか寂しいようで、そう思うと当時は税理士試験で「生」を感じていたのかもしれません。今年の税理士試験は8月6日～8日、はてさて今年は税理士受験「生」のどんなドラマが繰り広げられたのでしょうか。
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