透明なカベが見えることがあります。
先日アイフォン５が発売されました。ＳＮＳの進化などで世の中益々便利になり、人と人との距離感は一見加速度的に近くなっているようにもみえます。個人的に時折、寺社仏閣を訪ねることがありますが、訪れるたびにいつも思うのが、ネット社会との対極性、隔世感。境内に入り靴を脱いで寺社の中に進んでいくと、特別な部屋の前などには小学生の子どもですら簡単に乗り越えられるような低い柵があります。中には柵すら無い場合もありますが、物理的にはそこに行くことが簡単でも、精神的にはそこには天井まで届くような高い高い透明なカベがあるのです。田舎の家に行くと、なんとなくその部屋に入るのははばかられるような、特に敷居はないのですが、そういう空間があったりしました。今は核家族でそのような場所も減っているのかもしれません。電車の中で一心不乱にＳＮＳに勤しんでいる人たちをみると、ふとそのようなことを思ったりします。
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